MIRAI 未来
我がチームの親分、国沢さんがTOYOTAの燃料電池自動車MIRAIでラリーカーを作るというのでお手伝いしました。
スイマセン、少し前の話です。
MIRAIでラリーカーを作るぞ~ という野望はかなり前から聞いていたのですが、日程がだんだん近づくにつれて方向性が決まってきます。ただ今回、ほかの用事でサンコーワークスに行った時こんな会話が
喜多見さん 「植草君、MIRAIがどこで走るか聞いてる~?」
私 「いえ、いつも通り僕のとこには一切情報は・・・」
喜多見さん 「えっ!?そうなの」
私 「は、はぁ~・・・」
喜多見さん 「じゃあ、問題です 3択にします」 「1、WRC ドイツ」 (これを聞いた一瞬、ん なあほな) 「2、WRC ドイツ」 (2択目を聞いている一瞬、まさか~3択目でのオチが来るのね) 「3、WRC ドイツ」
あまりの驚きに、思考が停止・・・そして再起動してから、真っ先に
私 「ゼロカーですか!?」
喜多見さん 「そう!」
ゼロカーというのは、ラリーの競技車両が本番のコースを走る前に本番と同じようなスピードでコース内の状況を確認するために走る車両で、もちろんラリー仕様でなければ走れません。しかも、このゼロカーを務めるドライバーは、現役時代に素晴らしい成績を残したドライバーなどが多く、かなり熟練されたテクニックなどが求められる とても名誉なドライバーです。(ただ、今回 実際にはゼロカーではなく、VIP B というゼッケンでの走行のようでした)この段階ではゼロカーというお話でした
まもなく、国沢さん本人から MIRAIのカラーリングお願いね~ と、軽~いオファーを貰いましたので取り掛かることにします。
まずは、デザインから。
何気に時間がなかったので、選んでいただきやすい様に、自分の中で納得できる形にしてバリエーションから選択していただきます。今回は赤で行こうという事に決まりました。
まずは、実際の車両からの採寸をします。
それから、一旦自宅の方でシートの製作に入ります。デザインから、データ化してプロッターと呼ばれるマシンでシートをカットしていきます。
今回、コンテナへの積み込みの期日もあり、かなりの突貫工事(突貫工事でも喜多見さんは妥協しません、実車を見てもらえばわかると思いますがきっちりとした仕事です)
私も、シート施工の他にも出来ることがあれば手伝う構えで、サンコーワークスで3日連ちゃんの徹夜作業です。
喜多見さん、伊藤さんが組み上げていく中 私が貼りこみをすると、同時進行ですので、お互いの隙を見ての施工。譲り合ったり、早いもん勝ち~っと 寝ていないので妙なハイテンション施工でした。
何とか、船積みの期日に間に合う形で早朝に完成~
施工後すぐに、びゅーんっと横須賀に飛んで行っちゃいました。水素を燃やす(?)音は独特でかっこいいです。今度の新城ラリーにてお披露目するという事なので、ぜひ見に来てください。